この記事では、世界で最も認知されている英語講師資格であるケンブリッジCELTAの出願プロセスについて詳しく解説します。ここで紹介するプロセスは世界共通のものと考えて頂いて結構ですが、筆者の実体験に基づき、インターナショナルハウス・バンコクでの手続きについて詳述します。
まずは英語の原文で。
・You must be at least 18 years old.
・You must have finished high school/secondary education and be able to start a degree level course.
・You must have an advanced level of English, equivalent to C1 or IELTS Band 7*.
・You do not need a degree.
・You must have the potential and desire to develop the necessary skills to become an effective teacher and to successfully complete the written assignments and teaching practice.
要約すると下記の2点だけですね。
1. 18歳以上であること
2. 十分な英語力があること
特に「十分な英語力があること」ということがポイントです。原文では「C1レベルまたはIELTS7.0に相当する水準」とされていますが、他校ではIELTS 7.5を要求する学校が多いです。テストのスコアで全ては測れませんが、IELTS 7.0では付いていくのは結構厳しいように感じます。
仮にスコアを満たしていたとしても、下記にある通り、面接の段階でその英語力を判定されます。これは良いことですね。不十分な英語力でコースに参加しても不幸になるだけですから。
your level of English will be determined during the application and interview stage.
ということで、CELTAを目指したい方はIELTSで7.5を目指しましょう!
(それでも一緒に勉強するネイティブとは歴然とした差がありますが。。)
応募条件を満たしていることを確認できたら、次は応募書類の作成に入ります。応募書類は下記のリンクより入手できます。
https://www.ihbangkok.com/teacher-training/celta/apply-now/
応募書類は大きく3つに大別されます。
1. 個人情報
2. 志望動機
3. 英語力診断
そして、当然に大切なのは「3. 英語力診断」です。
例えば、時制について下記のような問題があります。
それほど難しくはないのですが、文法を英語で説明することに慣れていないと結構時間を取られます。
それから、最後には下記のような応用問題もあります。
まあ深く考えずに思った通り書くだけだと思います(私もそうしました)。タイ留学ドットコムを通じて出願される方には、答えは教えませんが「どういうことを求められているのか?」等のアドバイスはさせて頂きます。勿論、他の出願者と不公平にならない範囲において。
出願書類を送って書類審査をパスすると、学校から面接の案内がメールで届きます。そのメールには面接の候補日程が書かれているので、自分の希望の日時を選んで返信します。
私の場合は、応募書類を送った2日後に返信が来ました。
メールでは6名のCELTAトレーナーの名前が書かれていて、「その中の誰かが担当します」とだけ書かれています。下記のページでトレーナーを調べることはできます。実際には、このページには載っていない人もいますが参考にはなります。
https://www.ihbangkok.com/teacher-training/celta/the-trainers/
個人的なことですが、私は相手のアクセントが気になってこのページを調べました。私の英語力は未熟なため、相手のアクセントによって私の理解力は変動してしまうからです。結果としては、イギリス・アクセントの女性が担当してくれたので安心したのを覚えています(私はイギリス英語の方が慣れているため)。
面接は二つの方法から選択できます。(1)バンコクの学校に直接赴く(2)スカイプで行う。私はバンコク在住ではないので、スカイプでの面接を選びました。しかし、ここで一つ嫌な仕掛けがあります。それは、
スカイプでもビジュアルはなしの音声だけの通話
これが、さきほど私がアクセントを気にした理由です。やはりビジュアルの助けは大きく、音声だけとなると頼れるのは自分のリスニング力とスピーキング力だけです。要は自分の英語力を丸裸にされてしまいます。
面接は、応募書類に沿って進められます。特に、間違えた箇所について突っ込まれます。ですから、面接の前にしっかり見直しをして、回答を用意しておくのが得策です。私の場合、直前に見直したところ幾つかのケアレスミスが発覚したので、面接の途中で「私はこことここを間違えた。正しい答えはこれです」というように一気に説明したところ、それ以降の追求はありませんでした。
最後に応用問題があります。詳しくは忘れたのですが「あなたならこの単語をどのように授業で教えますか?」というような問いです。私は予め予想して答えを考えておいたので、それを言ったところ、「それが私が欲しかった答えです」と言われて面接が終了しました。一安心した瞬間でした。
そして、その場で合格を言い渡され、その後は準備や支払いについての注意事項の説明を受けました。全部で15分ほどの面接でした。
以上が、CELTAの出願プロセスの全てです。
最後に、下記の動画でもCELTAの出願プロセスについて説明していますので、良かったらご覧になってください。